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医療法人社団 研友会

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甲状腺thyroid gland

甲状腺機能検査

甲状腺ホルモンにはT3およびT4というホルモンがあります。このホルモンをコントロールしているのが TSH(甲状腺受容体ホルモン)です。T3あるいはT4ホルモンが低下するとTSHは上昇し、 T3,T4が上昇するとTSHは低下する、といったフィードバック機能があります

  • FT3,FT4

    T3,T4といったホルモンは、血中では大部分が蛋白と結合した型で存在し、一部は遊離した型で存在します。 遊離型をフリーT3フリーT4(FT3,FT4)と呼びます。 一般的には蛋白の影響を受けないFT3FT4を測定し甲状腺機能を診断することが多いようです。

    FT3は肝臓でFT4から作られるため、FT4がより甲状腺の機能を反映しています。
    FT3FT4が上昇したものを甲状腺機能亢進症とよび、体重減少、発汗亢進、動悸、手のふるえなどの症状を認めます。
    TSHは前述したフィードバック機能により低下し、更に脂質代謝にも影響し、総コレステロールは低下します。 これらの症状・所見に眼球突出などの身体的特徴を伴うものをバセドウ氏病と呼ばれます。

    FT3あるいはFT4が低下し、TSHが上昇しているとき、甲状腺機能低下症と診断されます。
    一般外来では甲状腺機能低下症のほうが甲状腺機能亢進症より、多く認められる疾患といわれています。 中年の女性に多く、原因として自己免疫性疾患が考えられます。症状は機能亢進症とは逆に全身倦怠感、覇気がないなどの「うつ状態」様の症状や むくみなどの所見が現れます。
    一般外来では総コレステロール上昇の原因追究時に発見されることがあります。

  • 血液検査だけで全ての病気がわかるという事はありません(血液検査を過信しないこと)
  • 検査値が基準値内にないからといって、すべてが異常であるとはいえません
  • 血液検査が基準値内でも他の画像診断(レントゲン、超音波、CTなど)で異常が見つかることもあります
  • 血液検査は単独でなく、他の所見(視診、聴診、触診、画像診断など)と総合して判断する方がよい
  • このページでは、あくまで専門外の方にガイドラインとしてその一部を掲載しています
  • 検査項目の内容はあくまでも一般的な疾患・診断法を掲載しており、当然ながらこの中には書ききれないほど多くの疾患・診断法・診断意義があるということをご承知下さい
  • 健康診断などの検査結果で基準値外のデ-タがあった場合は、必ず産業医・かかりつけ医・専門医師に相談してください
  • 血液検査値の基準値は検査施設、検査方法、病院により異なり、その判断も異なることがあります

気になる検査項目のちょっと詳しい説明

肝機能検査 / 尿酸検査 / 脂質代謝検査 / 糖代謝検査 / 血算検査 / 血清学・腫瘍マーカー検査